ひまつぶし日記

主に読書まわりのことを書いて暇を潰す日記です。

城を読破しましたよ

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いま読んでいる本達。職場にはフロイスの「ヨーロッパ文化と日本文化」が置いてあります。なんかこうして見るとバラバラですね。カーソンと三国志は読みはじめてから5、6年は経ってます…。複数の本を同時に読んだほうが頭が良くなる的な噂を友人から聞いたのですが、本当なんでしょうか。噂が嘘であれ本当であれ、わたしは一冊の本だけに集中できる質ではないので、常に読みかけが何冊かあり、気分が乗ったら読む、みたいなのを繰り返してます。読みたい気分に波がある。

今日は仕事終わってからとにかく「城」をガーッと読みました。頑張って200ページ読んだ。恥ずかしながら未完だって知りませんでした!終わり方がおかしいっていうか、えぇっ?って感じだったので、モヤモヤしながら解説読んでたら「未完」の二文字。そうだったのか…。何も知らずに読んでたよ。読み終わった感想は、「一人一人の台詞がとにかく長い!」です。それぞれの会話文が長すぎる。そして言い回しがまためんどくさい。それだけで疲れます。でも面白かった。Kの行動がすべて裏目に出る様子が不憫だと思いながらも、ざまあみろと思ってしまったり…それぞれの主張が本当に平行線で、妥協しないのも面白かった。相容れない意見をひたすら長い台詞でぶつけ合う。無意味なやりとりに見えて仕方ないんだけど、意味あるんでしょうね。本当にこの小説に出てくる人誰も好きになれないです。どこにも所属できないKに同情したくもなりますが、なぜか同情できなかった…。

職業だけが存在意義という世界において、その職業を取り上げられてしまったKが、どこにも馴染むことができない、存在できないというのは、本当に深い設定だと思います。難しいです。よくこんな小説書いたなあと思う。カフカは結構読みましたが、これはかなりインパクトが強い小説でした。読み直し決定ですが、またすぐに読もうという気には決してなりません…。でもこれは買って正解だった。読んで良かった。