ひまつぶし日記

主に読書まわりのことを書いて暇を潰す日記です。

映画祭ふりかえり(15日)

15日は審査員のドロテー・ヴェナー監督の作品「ドラマ・コンサルタント」を観た。正直、狙ってた訳ではなくて、観たかった作品見逃したけどチケット余ると勿体ないからこれでいいや、って気持ちで観た。だからまあ特に楽しみにもしてなかった訳です。で、観てた感想は、うーん…て感じでした。

この映画は、ナイジェリアの起業家たちが、ドイツに赴き、ドイツでのビジネスチャンスを探る模様を撮っています。しかし、説明がほとんどないため、なぜナイジェリアの起業家がわざわざドイツで契約を結ぼうとしているのかがわからない。なぜナイジェリアとドイツなんだ?ということで終始頭がいっぱいで、契約結ぼうと奮闘している様子はあまり興味がもてなかった。

ナイジェリアで靴を作っている男性が映画に出ているんだけど、彼の工房は掘っ立て小屋みたいなもんだし、靴の型紙はお菓子の箱を切り取って作ったものだった。それに衝撃を受けました。こんな場所でこんな道具で生産しているのか!と驚いた。そして対照的なドイツのきれいな工房で靴を製作している職人、広い倉庫の中に様々な革や布を取り扱う商人、世界中で商品を展開している靴クリーム会社の社員。その人達にナイジェリアの靴職人が契約を持ちかけるんです。ぴんとこなかった。あまりにも環境や規模が違うのに、なぜビジネスパートナーになってほしいんだろう。

双方にどんなメリットがあるのかよくわからないまま映画は終わりました。わたしの知識が乏しいのも原因ですが、もうちょっと説明があっても良かったんじゃないかと思う。というか、いまいちこの映画から何を感じとればいいのかがわからなかった。

ということで、今年の映画祭では7本観ることができました。そのうち3本は受賞していたので、結構いい選択したのかなと思います。「蜘蛛の地」見逃したの悔しいけど…!再来年も参加できるといいなあ。